脱プラを意識するようになったきっかけ
皆さんは「プラスチックの海」という映画を観たことはありますか?
観たことがない方、知らなかった方にはぜひ一度観ていただきたい作品です。私たち人間によって、海や海で生きる動物たちがどれほど汚され、傷つけられているか、実状を知ることができます。
私はその映画を観てショックを受け、胸がぎゅっと締め付けられました。映像で目にした海洋汚染の状況はとてつもなく悲惨で、私一人の行動では太刀打ちできないと思わされるほどでした。
だからといって、何もしない訳にはいきません。むしろ、一人ずつが行動していかないと何も変わらない、そう強く思わされる機会になりました。
洗濯で海洋汚染?
私たちが日々行う家事の一つ「洗濯」は、自然環境に悪影響を与えています。衣服の素材によって環境への負荷は変わり、化学繊維が使われている衣服は、洗濯するたびに「マイクロファイバー」という細かなプラスチック繊維(=マイクロプラスチック)が流れ出てしまいます。
マイクロファイバーは自然のものではありません。人工的でありとても細かいので、水に生きる動物が知らないうちに口に含んでしまい、健康への被害を及ぼすのです。それらは体から排出されづらいので、そのまま動物たちの体内に残ってしまえば、マイクロファイバーを食べてしまったそれらを、私たち人間が食べる…という可能性もゼロではありません。
事実、人間は毎週平均5グラム程のプラスチックを体内に取り込んでいるという研究結果が出ており、それはクレジットカード1枚分に値する量なのです。
(データ元:The Washington Post:Your laundry sheds tiny polluting plastic fibers. Here’s what to do.、WWF:Revealed: plastic ingestion by people could be equating to a credit card a week)
しかし、洗濯の仕方や使うグッズによって、その環境負荷は減らせます。今回は、私が実際に使ってよかった洗濯グッズ3点をご紹介したいと思います。
プラスチック不使用の洗濯グッズ
海を守る洗濯ネット
先述したように、洗濯をすると衣類によってはマイクロプラスチックが出てしまうのですが、それを防ぐ工夫がされているEarth friendlyというメーカーの洗濯ネットを使っています。
Earth friendlyのホームページによると、「通常の洗濯ネットは網目が大きく、基本的に衣服から出るマイクロプラスチックファイバーをキャッチできないものがほとんど。Earth friendlyの洗濯ネットは、特殊な細かい網目がマイクロプラスチックファイバーをキャッチし、海洋への流出を軽減します。」とのこと。(データ元:Earth friendly shop)
私も実際に使用してみて、従来の洗濯ネットに比べて、塵がたまりやすい実感がありました。これらが海や川へ流出するのを防げていると思うと、微力ながらも自然保護に貢献できているのではと思います。
この洗濯ネットは誕生日ギフトにいただいて、自分でも買い足そうかと考えていたのですが、ダイソーでも似たような商品を発見しました。
使い始めて約1か月経つのですが、耐久性や使い勝手はよく、衣服もたっぷり入るのが便利です。塵もネットの隅に溜まっているのが分かりました。
330円と手に取りやすい価格なのも、シュフには嬉しいポイント。ダイソーはたくさんの人が利用するお店なので、マイクロプラスチックについて知るチャンスが増えることも期待できますね。
盲点!プラスチックハンガーも環境汚染
以前、プラスチックのハンガーを使っていたのですが、使い始めて5年ほどが経って劣化が進み、屋外で洗濯物を干しているときに、小さなプラスチックが空に舞っていくのが見えたのです。
事実、プラスチックの微粒子が大気中にも飛散しているという研究結果もあります。大気中に舞っていれば、人間や生き物が体内に取り込んだり、土や海へと行き着いてしまったりと、様々な懸念が浮かび上がります。これは良くないと思い、エシカラの藍さんが教えてくれた商品をAmazonで購入しました。
(データ元:読売新聞「プラスチック微粒子、大気中にも飛散か…新宿で1立方mから5・2個検出」)
15本セットで当時は約2,000円。
プラスチック製のハンガーよりも重量感があり、錆びることなく使えているので、しばらく買い替える必要がなさそうなのも良い点です。私が購入したモノは、風で飛ばされないように引っ掛ける仕様にもなっています。
ピンチハンガーも、ステンレス製のモノをダイソーで購入しました。私は今のところ、台所で布巾や蜜蝋ラップを乾かすのに使っていますが、この商品も先のハンガー同様、風で飛ばされない仕様になっているので、屋外での物干しにもよさそうです。
プラスチック製より、お洒落感が出るのも◎
できるところから取り入れよう
現在プラスチックのモノを使用していても、まだ使えるのならば無理に買い替えたり、捨てる必要はないと思います。
画像を見ていただいたら分かる通り、私自身、まだ劣化していないプラスチック製品は大切に使っています。もしハンガーやピンチの劣化が進み始めていても、まだ捨てたくなければ室内干しで使うのがよいかもしれません。
化学繊維が使われている衣服でも、大切にしたいモノであれば、ご紹介した洗濯ネットを使って洗うことで自然へのマイクロプラスチック流出を少なからず防げます。
環境負荷をゼロにする意識は保っていたいですが、「今あるモノを大事に」という気持ちも大切ではないでしょうか。できるところから少しずつ、細く長く続ける行動がよいのではと私は思います。
ちょこっとアロマレッスン 洗濯時に使える精油とその使い方
今回は、洗濯時に使える精油とその使い方をご紹介します。
【材料】
- 無香料の液体洗濯洗剤 適量
- お好みの精油 5~8滴
(抗菌作用のあるティーツリー、ラベンダー、ペパーミント、ユーカリがおすすめ。無色の精油なので洗濯物に色がつかず、どれも安価なので日常使いしやすいです。柑橘系の精油はフレッシュな香りで使いたくなりますが、色がついているので使用をお避け下さい。)
【使い方】
- 精油は洗剤に混ぜるか、水が溜まって洗濯機が回り始めたら加えてください。すすぎの際ではなく、初めから入れて大丈夫です。
- 滴数は、洗濯物の量に合わせて加減してください。
人工的な香料よりも、天然の精油で洗濯することは私たちの身体にも良いですし、排水されても自然に悪影響を及ぼさないのがいいですよね。一度お試しいただけると嬉しいです。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回の記事でお会いしましょう。