使い捨てない調理バッグ「stasher(スタッシャー)」が便利!メリットデメリットと使い方実例

使い捨てない調理バッグ「stasher(スタッシャー)」が便利!メリットデメリットと使い方実例

stasher (スタッシャー)のパッケージ

エシカラ編集部のぐれ子です。共働き家庭で夫と娘の3人で暮らしています。

前回の記事(マンションでも使えるサイズのコンポスト「ミニキエーロ」!我が家での使い方について)から随分間が空いてしまいましたが、今回は使い捨てない調理バッグ「stasher(スタッシャー)」を購入し1ヶ月以上が経過したので、その特徴や使い勝手をご紹介します!

「便利な袋調理は諦めたくないけど、ポリ袋の使用は控えたい。」「stasher(スタッシャー)に興味はあるけど、まぁまぁ高いし、使い勝手について知ってから検討したい」という方の参考になれば幸いです。

「stasher(スタッシャー)」って?

100%シリコーンによって作られた、加熱調理可能な保存バッグです。

stasherは電子レンジ、コンベクションオーブン、湯せんでの調理、冷蔵、冷凍での保存、ポーチとしての使用など、幅広くお楽しみいただけます。 また、原料は食品用品質として認められているピュアプラチナシリコーン100%なので安心してお使いください。

stasher公式サイト

  • 耐熱温度250℃ 耐冷温度は-18℃
  • 湯煎OK
  • 電気オーブンOK
  • 電子レンジOK(ジッパーは開けておく)
  • 食洗器OK
  • 冷凍OK
  • 洗えば何度でも使える

という、ジップロックなどのプラスチック袋を上回る機能性と安全性をもった製品です。

スタッシャーの説明書の写真
商品の説明書きはすべて英語です(公式サイトは日本語表記で英語が苦手な方も安心です)

サイズは2020年7月現在5種類

スナック(Sサイズ)11×19×1.7cm/293.5ml

¥1,200

お子さんのお菓子を入れたりカットフルーツを入れたりスマホやキーケースにも最適サイズ♪

サンドイッチ(Mサイズ)19×19×1.7cm/450ml

¥1,500

サンドイッチを入れたり残り物のご飯や作り置きのおかずを保存するのにもピッタリな大活躍サイズ♪

ハーフガロン(Lサイズ)26×21×1.7cm/1.92L

¥2,200

肉・魚の下ごしらえや調理に適したサイズ♪低温調理にもおすすめです

スタンドアップ19×21×6.2cm/1.6L

¥2,300

自立できるマチつきタイプ。カレーやスープなどの調理・保存にも便利!

ポケット(数量限定)

¥1,800(2個セット)

サプリや小銭、小物(アクセサリーやリップ)を入れてポケットにIN♪

stasher公式サイトでは在庫切れが多いものの、カラーやサイズ限定でセット品が割安に販売されています。

stasher公式サイト商品一覧ページ

シリコーンについて

ここでいう「シリコーン」は、シリコーン樹脂あるいはシリコーンゴムのことを指します。

安全性については、以下の国民生活センターによる他製品のテスト結果を見る限り、安全性は高いと判断して購入しました。

独立法人国民生活センター|全国の商品テスト :シリコーン製調理器具

購入に至った経緯

我が家の作り置きメニューにおいて、ポリ袋を使った保温調理が定番になっていたためです。

とくに鶏ハム(サラダチキン?)は切ったらすぐ食卓に出せる手軽さから、毎週2~3枚作って毎日の献立に頻繁に登場させていました。

ゴミを減らす暮らしにシフトしてからは、ポリ袋を使うこの調理法が嫌になり、色々と試行錯誤。

ポリ袋の代わりに耐熱容器+蒸し調理などを試しましたが、火が通るのに時間がかかりいまいちうまくいかず。

色々と調べた末に、ちょっとお値段は張りますが購入を決意した次第です。

スタッシャーはどこで買える?

公式サイトのほか、各種通販サイトや、ビックカメラにも在庫があるのを見かけました。

私はiherbで、他に必要なものがあったついでに2枚セットを2つ購入しました。

使用の様子レポート

使い方やサイズ感については手順に沿って写真を見てもらうとわかりやすいと思うので、今回は鶏ハム(サラダチキン)を2枚作ります。

必要なもの

  • stasher(スタッシャー)Mサイズ 2個
  • 鶏むね肉 2枚
  • 砂糖 小さじ1
  • 塩 小さじ1/3~½
  • 水 45cc
  • お好みでハーブやスパイス

↑素人の私がどこかで覚えたレシピなので、参考にされる方は適宜お好みの分量でどうぞ。上記レシピは薄味です。

袋調理の場合は、調味液が少なくても全体に行きわたるので、上記分量の調味液を2袋分に分けて使っても十分足りる印象です。

調理の手順

1.鍋に多めの湯を沸かす

スタッシャーの中にある食材が浸かるくらい、多めの湯を沸かします。

2.鶏むね肉をスタッシャーに入れる

スタッシャーに鶏肉を入れた様子
手を思い切り開いてつかめるくらいの幅です

3.調味液を入れてジッパーを閉じる

スタッシャーに鶏肉と調味液を入れた様子
ジッパーがきちんと閉まれば汁漏れの心配はありませんでした

4.沸騰した湯の中に投入

できるだけ食材全体が湯に浸かるように、向きを調整します。

5.沸騰させたまま軽く蓋をして10分

食材が湯に浸かり切らないときは、5分後くらいに裏表(あるいは上下)を返します。

ジッパー部分が湯に浸かっても、湯が入り込むことはありませんでした。

6.自然に冷めるまで1時間程度放置

だいたいこんな感じで作っています。

食中毒が怖いので、沸騰させての加熱時間は他のレシピよりも長めで、保温性の高い鍋(THERMOSのシャトルシェフや土鍋)を使っています。(今回はシャトルシェフの保温鍋は使用していません)

季節や調理器具によって火の通り方が変わると思うので、皆さんが調理する際は適宜様子を見て加熱してくださいね。

補足:stasher(スタッシャー)Mサイズの大きさについて

鶏むね肉が1枚ちょうど収まるくらいです。

結構ギリギリのサイズなので、入れる時に口の部分に肉が触れたり、汁が垂れることもあります。作業台や周囲の物を汚さないようにバットを敷いておくなど注意して作業してください。

買う前に気になったこと

ジッパーが使いづらいという意見を見かけたので、汁漏れしては困るし、どうなのかなー?と思っていましたが、私が持っている物では何の問題もありませんでした。

ジッパーの開け方について

開けた状態でジッパーの端側に向けて力を入れすぎると、口の端から裂ける可能性がありますが(通販のレビューで、裂けた方のコメントを見かけました)、ジッパー周辺はかなり分厚く作られているので、端からジッパーの中心に向かって開いていけば、破損することはまずないと思われます。

弾力のある素材なので、口を開いてキープするにはこのようにサイドから押さえておく必要があります。

宙に浮かせたままだと落としそうなので、台に乗せた状態で行うと良いでしょう。

ジッパーの閉じ方について

最初は少しコツが要りますが、ジップロックのフリーザーバックのジッパーがうまく噛み合わない時と同じ感覚です。すぐに慣れます。

端の方から順につまむように閉じていけば、問題なく閉じられます。

最後に、ジッパー全体がきちんと閉じているかチェックしましょう。

気になる汁漏れは、湯煎調理と冷蔵・冷凍保存をする上では今のところ一度もありません。

メリット

ポリ袋の使用が激減

ミニキエーロを導入してから生ごみが減り、そもそもポリ袋の消費があまりなかった我が家でしたが、スタッシャーを使い始めてから1ヶ月強で使った新品のポリ袋は3枚だけでした。(人にさしあげるものを入れたり、生クリームの絞り袋がなくてポリ袋で代用しました。)

(生ごみを捨てる時は、主に食パンやお菓子の袋、肉の包装ラップなど、もれなく家庭に入ってきてしまう袋類を再利用しています。)

ポリ袋を買う手間が無くなった

ポリ袋の使用頻度が激減したことにより、ポリ袋を切らしても何の問題もなくなりました。

これまではいざポリ袋調理をしよう!と思ったときに袋が足りなくて献立を変更…ということもありましたが、今後はその心配はありません。

丈夫

ポリ袋よりも断然丈夫です!

ポリ袋を使った湯煎調理をしていた頃は、鍋底にポリ袋が直接触れないように皿を敷いたり、袋が破れても大丈夫なように2重にしたりと気を遣って調理していました。

スタッシャーの場合は鍋にそのまま放り込んでも破れることはありません。

しっかり火を通すために袋の上下を返す時も、破れないようにそーっと…と気を遣うことなく対応できます。

スタッシャーの商品説明によると、シリコーンの素材は半永久的に使えるとのこと。大切に長く使っていきたいです。

立てて保存できる

冷蔵庫の端に立てて保存できて、省スペースで良かったです。

冷蔵庫内に立てて保存したスタッシャーの写真
生活感があふれる庫内で恥ずかしい限り

罪悪感なく調理ができる

個人的にはこれが一番大きなメリットでした。

ポリ袋調理をしていた時は、「できればポリ袋使いたくないなぁ~でも楽だし仕方ないよなぁ~」と自分に言い聞かせて調理していましたが、今は何の罪悪感もなく調理ができます(笑)

デメリット

洗いづらい

形状の問題でやや洗いづらさはありますが、スポンジ+洗剤で食器と同じように洗えば、極端に汚れが残ることはありませんでした。手間のレベルで言うと、筒状の容器に手を突っ込んで洗うときに近い感覚です。

シリコーンの特性上、油汚れが落ちづらいことはあるようで、その場合はお湯と洗剤を入れて振り洗いするように公式HPに記載されています。

食洗機を使う場合は、スポンジ+洗剤でざっと洗ってから平皿エリアに立てて入れれば、スッキリきれいになります。

時々下の写真のように若干の汚れ?が残ることもありますが、その時は水とスポンジで軽く洗って対処しています。

スタッシャーに少しだけ残った汚れの写真
水の跡か?汚れか?わからない程度です

色移りがあるかも?

シリコーンの特性上、トマトやカレーなど色の濃いものは色移りする可能性があるようです。

その場合は公式サイトに、重曹と酢を用いた掃除方法が紹介されています。

また、色移りが気になる食材は、あえて色付きのスタッシャーを選ぶという方法も記載されていました。

私の場合は、主に半調理の食材(鶏ハム、ゆで豚、蒸し野菜など)を入れる用途に使っているので、白いスタッシャーで色移りが気になったことはありません。

弾力性が高い

デメリットになるかどうかは人によると思いますが…

普通のポリ袋よりも弾力があるため、四角い形が保たれます。軽く折り曲げることは出来ますが、スタッシャーの幅よりも小さな鍋に収めるのは難しいです(高さだけなら、折り曲げて強引に蓋をすればなんとかなりますが…)。

湯煎調理する際には大き目の鍋の方が良いと思います。

取り出す時に熱い

ポリ袋と違って、厚みのあるシリコーンは熱を持ちやすいです。

加熱後に触れるときは、ふきんやグローブ越しのほうが安全です。とくに、オーブン調理をする人は湯煎よりも高温のため、やけどに注意が必要なようです。

まとめ

出来上がる料理は今まで通りだし、ポリ袋が破れて調理に失敗したり、ポリ袋を使い捨てる罪悪感を持つことはなくなりました。

スタッシャーの説明書きの写真
「100%プラスチックフリー」の記載

めちゃくちゃ手入れが楽!とまでは言えませんが、私は生活に取り入れてプラスのほうが大きいです!

ポリ袋にもスタッシャーにもそれぞれメリットデメリットはありますが、どうせなら自分が正しいと思えるほうを、少しでも使い捨てるゴミが少ない方を選んだ方が気持ちが良いものです。

そうした一人一人の心がけで、ゴミの少ない世界に一歩ずつ近づいていくのだと思います。

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